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その数秒を被写体に

日常を主に綴っていく日記。バイクと釣りと、後趣味の雑文なんかが混ざる。

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星屑の革紐

どうしたの、と聞けない俺がいるのか、聞こうともしない俺がいるのか。

それはどちらなのかよくわからない。

 

名乗る必要はない 2秒で終わりだ

 

こんばんわ。

今日は特になー…人肌恋しいってぐらいしかない。

なんだろ、時期的なものなんかな。

よくわからんけどね。

 

一人でいるのは、好きじゃないけど。

でも、誰かといるってのは、人によって様々な感想がある。

彼女とか、できても、相手のことをしろうとしない。

そんな俺。

 

コメントにレス。

toねちょ

toゆぎ

何だ、二人とも何か気に入ってくれたみたいでw

嬉しい限りです☆

でも今日は…あんまりネタが…とか思ったけど。

どうせこの後は服を洗濯機に入れて寝るだけだから書いてみようか。

少しだけ。

 

鈴本京耶(すずもときょうや)が「Der Ritter der Gerechtigkeit」に入団したのは、もう四年も前のことになる。

「Variant」の出現から一年程の時が流れ、成す術なく東奔西走していた京耶。

そんな時、「Der Ritter der Gerechtigkeit」の結成式が全国ネットでメディアを通して配信された。

 

『同胞達よ!

我らが国を異形の者供から取り返すのだ!

己が守るべき、大切な者の為に!

偽りのなき、我らが大日本皇国を!

平和の為に!』

 

騎士団長、村上頌栄の言葉に心打たれ、京耶の胸中で産まれた使命感。

それは、かけがえのない大事な人たちを守るということ。

それが、原動力となった。

あれから半年、京耶は兵役訓練を乗り越えて戦場に駆り出されることになった。

 

場所は、南の孤島オキナワ。

移動手段として、地下1000mまで掘り下げられた地下鉄の廃線。

そこを通る軍専用の鉄鋼車ルートがあった。

鉄鋼車といえども、他の国とは比べ物にならないほどの代物。

最新鋭の科学技術を施した、新幹線よりも早い速度の出る「Leichtsinnige-Lauf-Zug」(ドイツ語で暴走列車の意)

戦車の砲弾でも破られぬ強化鋼鉄を全面に使用。

通常の地下鉄の路線は、既に閉鎖されている。

何故なら、先の事件以来、地上に蔓延る「Variant」の者供が巣くう巣窟になってしまったのだ。

日本中のどこまでも張り巡らされた非常用の通路を使い、京耶の所属することになった小隊は一路オキナワへ。

そこで生じるであろう疑問。

その地下通路を使い、外への救助を求めることはできないのか。

残念ながら、幾度となく試みたが、国の周りが全て硬い岩盤に覆われていて、それ以上進むことができないのである。

 

オキナワの地を踏み締め、京耶は驚愕する。

憧れていた常夏の楽園は、一面が焼け野原と化していた。

残っているビルは、無残にもガラスがないなどして、とても仕事ができるという状況ではない。

島の中心へと向かう彼らの前に、奇妙なものがその痕跡を残していた。

それは、抜け殻のようなものだった。

虫の姿形をした「Variant」がいるのは京耶も小隊長の久野も確認している。

しかし、抜け殻となると、今まで誰も見たことのないものだ。

大きさは、成人男性と同じぐらいの背丈のものから、子供の背丈ほどのものまで、大小さまざまであった。

新たな発見と、それにつれて大きくなる不安を他所に、民家のある奥地へと進む。

 

崩壊している様子はなく、変化のない民家が見えてきた。

安心して胸を撫で下ろす京耶達。

しかし、どこか様子がおかしい。

人の気配がまったくしない。

どこの家を覗いても、誰もいない。

まるで、ゴーストタウンのように。

人がいない代わりに、残されていたもの――抜け殻だけがそこにあった。

 

夕暮れ、島中の家という家を手分けして探したが、人っこ一人見当たらなかった。

代わりに見つかった、大量の抜け殻が気になる。

夕日に照らされるオキナワの海。

地下通路からほど近い海岸にベースキャンプを張ることになった。

 

パチパチと焚き火をくべて、簡易な夕食をとる。

島に群生している果物をデザートに、彼ら第178小隊の面々は息をつく。

初任務で緊張していた京耶も、久野小隊長の言葉により、心を和ませていく。

この小隊の者のことも知らないわけではない。

どの小隊からも声がかかるほどの狙撃の名手、前園を筆頭に、名の通った者達が集められた第178小隊。

談笑に浸りつつ、夜は更けていった。

 

深夜零時を廻ったころのことだった。

交代で見張りをすることになっていた久野、前園、鈴本の三人。

他の小隊員達は、各々に散って、島の南側、東側、西側にベースキャンプを張っている。

前園は眠っている。

聞けば、女だからと言って戦えぬのは不服だと言う。

守るものが、私にはあるから。

彼女はそう言っていた。

 

最初に異変に気付いたのは、小隊長の久野だった。

「海がおかしい。」

そう言った彼は、まったくもって波のたっていない水面を見る。

水面に浮かぶ何かをその目で捉えた。

紛れもない、「Variant」だった。

水中から顔を出している「Variant」は、一度水に潜ったかと思うと、すぐにその姿を現した。

2mほどはあるだろうか。

人によく似た形を成し、その背には背びれのようなものが見える。

立ちすくむ京耶、久野と前園はすぐさま臨戦態勢を整えた。

まずは久野に驚異的な速さで近付く「Variant」

すぐさま腰に差してあった軍刀「Der Ritter der Gerechtigkeit第一零八劫剣」を抜き正面の「Variant」の足元を払う。

しかしそれを飛び越えた「Variant」は、そのままの速度で前園に飛び掛る。

タァン!

耳に響く音が先か、「Variant」の身体が反れたが早いか。

なんにせよ、久野は「Der Ritter der Gerechtigkeit第一零八劫剣」を抜いただけにとどまった。

「助かった、前園」

倒れた「Variant」はぴくりともしない。

振り向くと、先ほどまで眠っていたはずの前園がスナイパーライフルを構えている。

「いえ…まだあなたに先立たれては困ります」

前園はそういうと、次の弾を詰め込む準備に取り掛かった。

ただ呆然として立ち尽くしていた京耶は、やっと足が動くようになった。

ヤヴァイ、それはヤヴァイよねと、自問自答する京耶。

後ろでは、前園が小隊長に褒められている。

羨ましい。

 

しかし、それを言っている場合ではないということに気付く。

空に、羽を生やした「Variant」がいる。

その大いなる翼で翔けまわっているのだ。

ひとつだけ、見覚えのあるシルエット。

人の形のシルエット。

 

其れは京耶の前に降りてくると、一言だけ呟いた。

「腐った人間風情が…」

冷たい瞳、銀の瞳が印象深い男だった。

男は首を鳴らし、更に口を開く。

「申し送れて済まない。私の名は欠片緑(かけらみどり)またの名をヒース・グリムという」

人に通じる言葉で口を開くヒース。

「君達は最高の夜に最高の舞台を用意して待っていた私への、神の思し召しだな」

 

「是非とも私の退屈しのぎのお相手願おう」

 

小体長の久野は、続々と降りてくる小型の「Variant」を相手にしている。

前園は、至近距離ながら自慢のライフルで「Variant」を撃ち落としている。

 

京耶がやるしかないのだ。

 

続く。

ごめん…、もう三時すぎた…寝ます。

 

よろしくライドン!!ぬ!

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