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その数秒を被写体に

日常を主に綴っていく日記。バイクと釣りと、後趣味の雑文なんかが混ざる。

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Today Is A Beautiful Day

初めて会ったのは、クラスの子を部活にいこうって誘いに来た時でしたっけ。
八年前のお話。

すわ。
朝からニコ拉致ってツーリング行ってきました!
小牧→千種→鬼岩→丸山ダム→鶴舞公園→帰宅。
結構走ったなあ、とかとか。

XELVISも大分乗ってるなあって。もうそろそろ三年になる。
いつ壊れてもおかしくない、っていわれるまで乗るからいいんだけどね。

鬼岩、丸山ダムの桜はきれいでした。
やっぱり向こうのほうが寒いだけあって、ちょうど今満開ぐらいでした。
写真は、そんなに撮ってないのだけれども。
っていうかデジカメのバッテリ買い換えないと写真撮りにすらいけねえよ。
まあ、そのうち。

PCが納品されたので、大分楽。
とっても使い心地がいい。
まだそんなに、何もしてないけれども。

さて。
そろそろ、本気で動いてみようかね。
そういう気分で。

next story → 連日更新再開します。

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ふたり

古屋牧野と瀬野恵理の場合。


「ちょっともすこしそっちつめてよ」
「だーっ! お前がそっち寄ればいいんだよ!」
ふたりでソファの取り合い。
「いいじゃんよー、あんたがもっとそっち寄ればいいじゃんよー」
初めてのバイト代から少しずつ貯めて買ったソファ。
一人掛け用の、少しゆったりしたやつ。
ふてくされる恵理のことは気にせず、牧野はテレビから目を離さない。
互いが互いに譲ろうとしない中で、恵理は制服のポケットからの音に気づく。
「あ、ちょっと電話してくる」
「ん、いってら」
牧野の顔も見ずに部屋から出て行く恵理。
ばたんとドアが閉まる音がして、そっと振り向く。
別に誰からの連絡なのかとか、そういうのはどうでもいい。
いつまでたっても互いに変わることのできないことが少しだけひっかかる。
それだけがひっかかっている。

「おかーさんからだった」
後ろ手にドアを閉めてそこから報告する恵理。
振り向こうともせず適当な相槌をうつだけで済ませる牧野。
視線はいつの間にか天井を仰いでいる。
「おじいちゃんが調子悪いみたいだから、おじいちゃんのところ行ってくるって」
「ふーん……」
そう特に興味もないようなフリだけをして、テレビを消す。
「それで、夕飯は適当に食べてきてって」
どこか消え入りそうに感じる声色だった。
「あっそ……」
そっけなく答えてしまうのは、いつものことだ。牧野と恵理が出会ったころから、ずっとそうだ。
いつの間にか、恵理の顔が牧野の正面にあった。
天を仰ぐ牧野の顔を覗き込むように恵理は立っている。
「……なに」
少し考えた後、にまーっと笑って恵理は言う。
「いいこと思いついた」
そういってソファに座る牧野の足の間に座る恵理。
「よいしょ、っと」
そのまま全体重をかけて後ろにもたれかかる。
勿論、後ろにいるのは牧野である。
「ぐぉ……っ、おい、いきなりなにすんだよ!」
突然の行動に声を荒げる牧野。
「あは、ごっめーん」
牧野はそれを聞きながらも謝る気がないことには気づいている。
牧野がだらしなく広げた手をとり、自分を抱くように動かす恵理。
「これでよし」
一人満足そうに頷くのを、知らぬフリで通すわけにもいかない。
このまま、少しだけこのままでいたい。
そういうのが聞こえるかのように、牧野は何も言わなかった。
「どうしよっかな、夕飯」
「うちでたべてけば?」
恵理はその言葉に驚き、振り向いた。
がんっと音がするぐらいの速度で牧野の顎に恵理の後頭部が直撃した。
「痛って! お前、ゆっくり振り向けよ!」
顎を抑えながら声を荒げる牧野。
「そっちだって! 急に変なこと言うから悪いんじゃん!」
ぶつけたところをさすりながら、半泣きでふくれる恵理。
「変なことって……」
一度離れた体勢を、牧野はもう一度とった。
「俺が悪かったよ。そんな顔してないで、機嫌直して」
横から抱きしめられている体勢が心地よい、なんてそんなことは恵理は言わない。
牧野もそれはわかっている。
だからこそ、無言でいられる。
牧野の胸に耳をつける形で、かれこれ五分ほど無言の時間が流れた。
トクン、トクン、と牧野の心音がゆっくりと伝わってくる。
「……今日、うち親帰ってこねーから俺も飯ねえんだ。一緒に飯つくろうぜ」
あ、少しだけ、心音が早くなった。
「ん……いいよ」
抱きしめてくれる腕をぎゅっとするのも好きだ。
「ついでに泊まってけよ」
もっと早くなったのが、恵理には面白く感じられる。
「……何もしない?」
恵理は顔を上げて、牧野の目を見ながら聞く。
「何もしねーよ」
ハァ、とため息をつきながら牧野は言う。
「……えへへ」
恵理が笑うと、牧野も笑う。
少し距離感を感じるけれど。
二人にとって、心地のよい距離。
バランスの保たれているその距離が。
互いに好きだった。
無論、互いが互いのことを好きあっているのは認めている。
けれどそれだけじゃない。
二人の意識はそこを重点としてはいない。
少し違う形のものだった。




ふたり 牧野と恵理 

それでも世界は生きているから if ハイネとマリィ

それでも世界は生きているから ハイネ篇3より

部屋には私一人になった。
目の前に用意されている、食事を口に運ぶ。
「おい、しい……」
少しずつ、だけれど。
私は、味わって食事をした。
食べ終わって、私は息をつく。
とは言うものの、半分以上残してしまった。
あとで謝っておこうと思い、表の様子が気になった。
ふと、聞きなれた声が響いていることに気づいた。
誰、だろう。
記憶の中に、その声が残っている。
頭痛がしはじめた。
うまく、息ができない。
壁にもたれかかり、そのまま立ち上がる。
何かが私を呼ぶ。
何かが。

その何かが何なのか、私にはわからない。
理解しようと、見つけようとしているのに答えが出てこない。
私の記憶の蓋は閉じたままでまるで機能してくれない。
どうしたらいいんだろう。
そこだけ穴が空いていて、ぽっかりと、向こう側が見えるような感覚。

まるで

薄暗い井戸の底にいるような、そんな。
「どこ!? ハイネはどこにいるんだ!?」
部屋の外から、私の名前を呼ぶ声がする。
頭が痛い。
もうずっと、頭痛がしている。
痛みが激しくて、床に蹲ってしまった。
きっと何かがあるはずなんだろう。この声を聞いていると、どんどん頭が痛くなってくる。
ドアの開く音がする。
ゆっくりと、顔をあげると、そこに。
「……探したよ、ハイネ」
私の名を呼ぶ誰か。
見知らぬ誰かがそこに立っていた。



きっとこの人が、私の探していた人なんだろう。
でも、私は何も思い出せない。
思い出さなければいけないはずなのに。
「ね、ハイネ、本当に思い出せないの……?」
彼女は、マリィと名乗った。
私は、ゆっくりと頷いてそのまま顔を伏せる。
今私たちは、イソロクさんにあてがわれた私の部屋に居た。
背の高い本棚がある部屋で、小さなベッドと、机と椅子が一組ずつ置いてある部屋だ。
窓もあって、この辺りでは少し違う景色が見れるとか言っていた。
「そっか……じゃ、思い出すまで頑張ろうね」
マリィは少しだけ悲しそうな顔をして、笑ってくれた。
何も思い出せない私は、マリィに、一体どういう付き合いをしていたのかを聞いた。
少し恥ずかしそうに彼女は言ったけれど、私はそれに対して、極少量の、おかしな感覚を覚えた。
「そ、れ、本当で、すか……?」
この人が、本当のことを言っているのか、うそを言っているのかどうかはわからない。
けれど、もし、もし。
「本当、だよ。僕と君は、その、お互いの身体の隅々まで知っているし、どこが感じるとか、癖とか」
しどろもどろになりつつも彼女は続ける。
「髪をかきあげる時の仕草だって、右手でゆっくりと櫛をかけるようにするし」
きっと、うそは言っていないのだろう。
部屋の小さなベッドに、並んで腰掛けて。
うつむく私の頬をそっと撫でる手があって。
心なしか、彼女のその手は震えている。
「大丈夫、僕は、大丈夫だから」
上ずる声で彼女は言う。
「よかったら、思い出すまで、一緒にいさせてくれない、かな」
ああ、悲しいのだろう。私も、そうだ。
何故思い出せないのだろうか。
隣に、私を必要としてくれている人がいるのに。
顔をあげると、彼女の瞳から涙がこぼれている。
「ね、だから、がんばろうよ」
そっと、やさしく。
私は彼女を抱きしめる。
ひしと手を返して私を抱き返す彼女。
胸の内に潜んだ、ある気持ちが根をはりだしている。

水嶋ハイネが、此処に存在する理由は二つあった。
自分自身の歌う歌によって、人々が生み出す笑顔を見ること。
記憶の中に存在する彼女に出会い、告白をすること。
その二つのうちの、一つが今叶えられるのだろうか。
少なくとも、記憶を取り戻すことができていない時点では無理な話だ。
この状況で、どうやって、気持ちを伝えればいいのだろうか。
泣いていた彼女は、ベッドでまるまって眠っている。
泣きつかれたのか、それとも単に眠たかっただけなのかは定かではない。
自分の内に潜む気持ちを、ハイネは処理することができないでいた。

少なくとも、記憶が無くなる前は彼女とは恋仲であったことを確認した。
それを聞いた時、自分の中に産まれたのは負の感情。
本人に言ってはいけない、彼女を傷つけてしまう言葉。
嫌悪感。
記憶を失う前の自分自身と、彼女に対する嫌悪感を感じていたのだ。
それは記憶を失うとか、そういったものが左右するものではないだろう。
だがしかし、今の自分にはそれが耐えられない。
記憶が取り戻されたら、今後も記憶が失われる前と同じような生活を送るのだろう。
彼女と。
考えただけで、気分が悪くなるぐらいだった。
戸惑いと嫌悪感が、自分の中でぐちゃぐちゃに絡み合って対処できない。
これじゃあ、記憶を取り戻すなんて、出来ない。
でも。
彼女が傷つくのは、きっと、辛いことなんだろう。
私の中で、どうにもならないことになってしまって、もう、私は。



「あの、ね、その」
私は覚悟を決めていた。
全てを正直に話そうと。
真剣な顔をして、彼女が座っている。
「さっき、がんばろ、うって、言ってく、れた、けど」
相変わらず部屋に二人っきりだ。
これから言うことは、彼女にとっては酷なことだろう。
「私、はあ、なたと、一緒に、……いる、気はな、いの」
まるで、時が止まったかのように彼女の表情が固まった。
「記憶が、なくな、るまえはそ、うだ、ったのか、もしれ、ないけ、れど」
彼女の目が、見開かれる。
私は、それを気にも留めずに続けた。
「今の私、は、そうじゃな、い、そう、いうの、は」
彼女の顔が歪む。
「気持ち、悪い」
言い終わるころ、彼女の両手が私の首を掴んだ。
「く、る……し、い」
その手には、力が込められている。
苦しい。
息ができない。
ぶつぶつと彼女は言っている。
何を言っているのか、よく、聞き取れない。
ただ、私は抵抗することを選ばなかった。
このまま、死ぬことになっても仕方ないと、そう思ったからだ。
彼女が望むなら、そうしよう。
彼女の望む私は此処にはいない。
だから、せめてこれぐらいは。

「さよ、な、ら」












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少女と、 雨

それはとても急な現実だった。今もまだ信じられないけれど、理想よりも、夢よりも近いところに。現実はいつも目の前にあったのだった。

高校生活最初の夏休みが終わり、二学期も順調に始まっていた。残暑は特に何事もなく過ぎていき、私は秋の涼しさを体感していた。
空はどんよりとしていた。天気予報では夕方から雨が降ると告げていた。そんな日のデートの帰り道、諫火さんは私に告げた。
「今度留学することになったんだよ」
足がピタリと止まる。つないだ手が離れそうになるけど、諫火さんは立ち止まって振り返った。
「え、それ、いつからですか」
今の今まで楽しかった今日一日のことを振り返っておしゃべりしていたのに、私の頭は真っ白になった。甘い想いや期待はいっぺんに白い霧に包まれた。
「18日からだよ。実際、やらなきゃいけないことがあるから13日にはこっちを発つんだけどさ」
「13日って、三日後じゃないですか……何でもっと早く言ってくれなかったんですか……?」
白い。何も見えないぐらいに真っ白だ。
「いや、急に決まったんだ。四日ぐらい前にね。あんまり早く言うと、梓敦が寂しい想いをするかなって……」
俯く私を覗き込むように、諫火さんは姿勢を変える。
「……ごめんね? すぐに言うべきだったよね」
諫火さんの言葉は、私の耳には届いてこない。
「……また、一人で、過ごせっていうんですか」
「それは、本当に済まないと思って」
「だったら!」
遮る形で私は声を張り上げた。私の中で何かが蠢く。
「だったら、それを示してくださいよ……」
涙が一筋、頬を流れていく。
「いつも、そばにいてほしいとは言わないです、私……」
何も言わない諫火さんはただじっと私を見ている。振りまわされるのが嫌いな訳ではない。その身勝手さが許せないのだ。
「諫火さんは、いつも勝手で、それでいいのかもしれないけれど、私はもう嫌」
今まで抑えてきたものが溢れだす。止めることも留めることももうできない。これ以上ないぐらい、私は想っているのに。
「何で、そういうの、言ってくれないんですか」
気がつけば頬を流れる涙。
それは止まることなく、道へと落ちる。ぽつ、ぽつ、と落ちていく。次第に数は増えて、予報どおりの雨が降り出した。
諫火さんは、申し訳なさそうな顔をしている。何だか、私が諫火さんをいじめているように思えた。
彼のことを好きだから甘えていた。それは今も、今までも、そしてこれからも私はそうあり続けるのだろう。この関係が続く限り、私は彼に依存して、甘えてしまう。人が人を好きになるなんて、とても単純なことだけれど、それが叶うか叶わないかはまた別の問題で。いくら好きでも、言っていいことと悪いことの区別ぐらい私はつくし、気をつけているつもりでいた。でも、それに比べて諫火さんはいいことも悪いことも言わないのだ。まるで大きな子供のように思える時があるぐらいに。
雨は勢いを増して、どんどんどしゃ降りになっていく。私の心を表すかのように。
「答えて、くれないんですね」
少しだけ。少しだけ私は笑った。
馬鹿らしくなってしまった。もうどうでもいいと、一瞬でも思ってしまったのだ。諫火さんとは、ここで終わりにしよう。私の我が儘だけれど、私は今まで諫火さんの我が儘を聞き入れてきた。だから、最後ぐらいは私が我が儘を言ってもいいだろう。
「諫火さん」
顔をあげた諫火さんに軽く触れるだけのキスをした。
「ごめんなさい」
諫火さんのいる方とは真逆の方向に私は走りだした。
「梓敦!!」
私を呼ぶ声がする。それに振り返らず、私は走る。 誰もいない道を走りだす。
雨が跳ね返って、お気に入りの靴を汚す。スカートも、カバンも、雨に濡れてしまった。髪の毛だってびしょ濡れになった。大通りに出て、一瞬だけ立ち止まった。辺りを見回して、点滅している信号を見つけた。私の足は、そこに向かって走っていく。もうほとんど渡る人がいない横断歩道を走る。雨はまだ降っている。横断歩道の信号は赤に変わろうとしていた。
少しだけ振り向くと、後ろから諫火さんが追いかけてきているのが見えた。
私の足はそこでピタリと止まる。
「諫火、さん……」
私はじっと諫火さんを見ていた。
だから、私は気づかなかった。
何故立ち止まってしまったのか、よくわからないけれど。必死に走ってくる諫火さんが何かを叫ぶ。周りの人の視線が、一点に集中している。その視線の先を目で追っていく。どこに、その視線は一体どこに。
「あ……」
気がついてしまった。
その視線は、私に迫るトラックに向けられていた。私は、間に合わないと悟った。どちらに逃げても、もう無理だ。動ける範囲が狭まりすぎていた。逃げられない。
それもまた、一つなのかもしれない。けれど、私にはそんなことを考える余裕がなかった。
瞳を閉じて、私は衝撃をその身に受けた。ああ、私は跳ねられたんだ。不思議と、物事を考える時間はあった。話には聞いていたけれど、意外と冷静なんだなと。
それにしても、今時の事故っていうのはトラックに正面衝突されても、横からの衝撃に感じるんだね。
しりもちをついて、違和感に気づいた。
トラックは正面衝突してくるはずなのに、私は横からの衝撃を受けた。しかも全身の痛みではなく、肩のあたりの痛みだ。
閉じていた瞳を開ける。全身が雨に濡れてびしょびしょだ。私は、トラックのぶつかるはずだった場所から少しずれた場所に座り込んでいる。
何が、起きたのだろう。キョロキョロと見回す必要なんてなかった。逃げられるはずがない。逃げられる訳なんてない。よっぽど身体能力が高い人間だとしても、それは避けきれない。認めたくない。認められる訳がない。
諫火さんが、私の代わりに跳ねられただなんて。目の前の状況について、理解ができないでいた。まるで、今まで世界に音がなかったかのように、そこでやっと周囲の喧騒に気づいた。ざわざわと人々が集まってくる。倒れている諫火さんに、這って近づいていく。
その体は、綺麗にくの字に曲がっていた。
その腕は、私を突き飛ばしたままだった。
その首は、おかしな方向に曲がっていた。
その目は、どこか遠いところを見ていた。
私の目は、誰が見ても死んでしまったのが明らかな諫火さんを見つめていた。
視界がにじむ。瞳から涙が流れ落ちるが、雨に混じってわからなくなった。雨の勢いは増していき、どんどん土砂降りになっていく。冷たい雨も、雨音に消される人々の喧騒も、私には届かない。
死んでしまった。
諫火さんが、私を助けて死んでしまった。
私が走りだしたばっかりに。私が、私が。
溢れだす涙を流し続けた。一体、体のどこにそれだけの量があったのかと問われんばかりに涙が流れていく。
まだあたたかいその体にすがり、泣きつく私を誰も引き止めたりはしなかった。
ただただ、泣きじゃくっている私と、諫火さんを見守る人々だけがそこにいた。



気がついたのは、薄暗い部屋のベッドの上だった。見覚えのある部屋で、ほんの少しだけ肌寒く感じた。殺風景な部屋には、いくつかの家具とサボテンの鉢植えがあるだけ。床に積まれた本はうっすらとホコリをかぶっている。最近読まれた形跡はないようだ。
ベッドから起き上がってカーテンを少しだけめくると、空はどんよりと曇っていた。時計の針はまだ朝の八時を過ぎたばかり。今日は部活は休みだ。もう少しだけ寝よう。ベッドに腰掛けて、一息ため息をついた。ぼーっとした頭をゆっくりと起こしていく。段々と記憶が鮮明になり、今まで見ていた夢を思い出す。
「……諫火、さん」
ポロポロと、涙がこぼれる。
夢の中で泣いていたように、今起きた私も泣いている。
「ん……何、泣いてるの」
ベッドの中から聞こえてくる眠たそうではあるけれど優しい声に安堵する。
「ちょっと、夢を見てただけなんです」
涙を拭きながら私は言う。
おいでと布団の中からのばされた手に引き寄せられて、私もベッドに潜り込んだ。
「泣かなくていいから、ね」
子供をあやすように頭を撫でる彼の腕の中に、私は抱かれている。
「……はい」
私は今幸せだった。
夢でよかった。でも、まるで現実のような夢だった。何度も寂しい思いをしてきた私には、夢とはいえ辛いものだった。
まだ眠気が覚めないから、このまま寝てしまおう。好きな人の隣にいられることが、こんなにも幸せだなんて。
今、ただ目の前の幸せを噛みしめて。



少女と、

見えないものを見ようとしちゃダメ。感じとるの。

MHP3rdガンナー(ライトボウガン)について。
苦手じゃないけど好きになれない。
攻撃力よりも属性値が当たるってどうなのよ。ものすごく戦ってる感じがしない。イマイチすぎる。
何より、クエスト行った時の面白みが感じられない。
とか思う俺は剣士してるのが性に合ってんだろうな。

何か大須とか行った。
某店にも行った。
今日は紙束してない。ううん。

明日から試験。これさえクリアしたら後は発表会だけ。
そろそろ真面目にやらなきゃなあとか。

あ、近々少女と、更新します。しますします詐欺じゃないよ!本当だよ!

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