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その数秒を被写体に

日常を主に綴っていく日記。バイクと釣りと、後趣味の雑文なんかが混ざる。

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Get It Back

寝ても覚めても、でした。

一記。

今日、それこそ三年経って。
やっと現像しました、卒業式の写真。
とりあえず人には見せられない写真があったような気もしますが、時効だろと言われたので公開します。
どっかで出会ったら見せるつもりなのでよろしくっすー。
しっかし、あれだな。
本棚の写真があったんだ、うちの。
今はもっと酷いことになっているのがよくわかった。

一記。

新しいシャーペンがほしかったのに、ハイテックの0.25、0.3、0.5を手にとってレジに向かっていた。
いや、欲しかったんだけどさ、これも。
シャーペンも探さないとまずいだろうと。

F川さんに飯をおごってもらった。
満腹だよちくしょう。

昨日、一日乗らなかっただけで、運転の仕方が荒くなってしまった。
やはり毎日乗らないとまずいなーと。

で、寝ても覚めてもだった。
当たり前、か。

一記。

最近やけに喉が渇く。
なんだろう、そういう病気かな。
これぞまさに、寝ても覚めても。

え?用法が違う?

一記。

それから。
まあ、年内に更新するかもしれない。

咲き誇る。
気が向いたら夜中に更新しているかもしれない。
ひょっとしたら年明け?



一記。

unoのスキンケアタンクを秋ごろからつかっているのですが、結構すぐに結果が出ていてとても重宝しています。
何がって、肌のかさかさ具合がとても気になってたんですよ。
顔全体というわけじゃないですけど、眉間とか鼻の周りがかさかさで。
一時期人に会うのもどうなのだろう、この荒れ具合で。
とか思ってました。実際あんまり顔見ないでほしいです、今肌荒れてるんで、実は人前に出たくないんですよって言ったしね。
でもまあそういうこともあって、今すげえいい感じにかさかさしてない。
保湿効果万歳。

なんかもういっこ書こうと思ったけど忘れた。
一年通して色々あったと思うから、それらをぼちぼち書こうかなと。

でもま、眠たいので後日。

ばーい。


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She Has No Time

そうか、ならそれでいい。

一記。

寝てない。
結論から言うと寝た。

昨日の夜から寝れなくて起きてて、午前中は某家のお嬢さんにクリスマスプレゼントを渡しに。
他愛もない話をしつつ、空が翳ってきたので帰宅。
それからはまるで死んだように寝ていました。

今日のうちに部屋の片付けとかしたかったんだけど、それもかなわぬままに。
ごみまとめないとまずいなあ。

一記。

話を二つうpしました。
それから。と、咲き誇る。

それから。
ぬるぬるとだるいスピードで続いていっているのですが、いかがでしょうか。
最近何をどう書きたいのかがさっぱりです。
ええ。

咲き誇る。
夜中に思いついた新しい話。
趣味全開でお送りいたします。
気が向いたらそのうち更新しますよ、ええ。

一記。

−−願わくは、彼女が俺を許してくれますように。

シュガーダーク P5より抜粋。

ばーい。

咲き誇る華のように。

二本の糸が交わる点に、二つの星が流れてから、もう四年が過ぎた。いつまでも一人ではいられないと思っていた矢先に、吉報が届いた。
幼なじみの仄香が帰ってくると聞いたのだ。
それが先週のことで、今日は内緒で駅まで迎えに来た。
俺は親の仕事の手伝いをしていて、今までずっとここにいた。仄香は中学まではこちらにいたのだが、高校にあがる際に街の高校へと進学していくと共に寮に入っていった。
中学を卒業して、もう四年。
高校卒業後、仄香は大学へと通い、俺は親の仕事を手伝いながら仕事をしている。親はこの辺りの地主で、主に茶葉の畑を設けて生活をしている。
仕事は収入の安定性を求めて、この村の役場の職員だ。
今日は休み、そして久々に会える幼なじみのことが懐かしくなってしまい、迎えに来たという寸法だ。

そんな俺にも、なりたい職業があった。
画家だ。
昔から絵を描くのが好きで、画家になろうと決めたのは中学一年の時。県の絵画コンクールに出したのがきっかけだった。
ただの風景画を描いただけのつもりが、そのうまさが審査員の目に留まって、大賞をもらったのだ。そこからが始まりで、ある意味一種の終わりだった。

電車を待ち続けて、六時間。
始発から飲まず食わずで待っているのでもう空腹を我慢できそうにない。
空に浮かぶ雲が食べ物に見えてきたころ、一両の電車が来た。
虚ろな目で電車を見つめて、人が降りてくるのを確認する。
コートを着た女性が二人、ホームを抜けてきた。
見覚えのある顔。
どことなく、昔から知っている顔立ち。
仄香だった。
もう一人は、すらっとした背の高いやつだった。ぱっと見男かと思ってしまったが、服装からして女性であることは明白だった。楽しそうに二人は喋っていた。
俺は意識を覚醒させて、仄香に声をかける。
「お、おい――」
俺に気付いたのか、彼女はこちらを見て一度立ち止まる。
「遅かった、じゃないか」
ゆっくりと近づいてくる彼女の仕草は、相変わらず変わっていない。
「……ひょっとして、泰明君?」
恐る恐るといった感じで、仄香は俺をまじまじと見る。昔から、じっくりと相手を見ないと認識できないやつだったなと今思い出す。
「久しぶり、元気してた?」
俺がそう返すと仄香の顔が明るくなる。
「やっぱり泰明君だ! 久しぶりだね、今日はどうしたの?」
「や、どうしたって、ほら」
俺が続きを言おうとしたところで、ずいっと仄香を庇うように人が間を割ろうとした。
「ふむ、君か、君が」
上から下から舐めるように、そいつは俺を見た。
「な……あんた、誰だよ」
そいつは仄香と一緒に電車を降りてきたやつで――ゆうに、仄香と頭三つ分ほどの身長差があった。俺より大きい。
「あ、紹介するね、こちら、同じ大学の」
割って入るかのように、仄香が言って、それに間髪入れずにそいつが告げた。
「高千穂、高千穂和泉です。お話は兼ねがね伺っていますよ、飯倉泰明君」
高千穂と名乗ったそいつは、にっこりと笑った。
何だか威圧感を覚えて、一瞬何をしにきたのかを忘れてしまった。
「それで、泰明君はどうしたの?」
まるで何もなかったかのように仄香は言う。
「あ、ああ、おばさんに聞いて、m」
「大方、仄香の親御さんにでも話を聞いて迎えにきたというところだろう?」
途中で言葉を遮った挙げ句、高千穂は俺に確認までしてきた。何だこいつ。完璧に出鼻を挫かれてしまった。
「……あ、ああ、迎えに来たんだよ」
それでも負けじと俺は言う。
「ほら、荷物持つから」
ほとんど無理矢理に仄香から荷物を預かって、歩きだそうとする。
「泰明君待って、和泉ちゃんのもお願い」
えっ、と心の中で思ってしまったが、それを顔に出す訳にはいかなかった。
「……ほら、貸せよ」
「いいのかい? 結構重いよ?」
たかだか旅行カバンの一つや二つ、持てない訳がなんだこの重たさは!?
高千穂からカバンを預かってすぐに、俺はそれを地面に叩きつけるぐらいの勢いで落下させた。
「ほら、だから重いと言っただろうに」
いや、桁違いだよその重さは。
「重すぎだろ……」
「泰明君、カッコ悪い」
仄香がくすくすと笑っていた。
仕方ない、という表情で高千穂が二人分の荷物を背負う。
「行こうか、ほら、案内してくれ」
まるで誇らしげに俺を見て鼻で笑う高千穂。
腹立たしいのはおいといて、何か気に食わない。
それでも俺は、屈することなく先を歩いていく。
期待していた俺がバカだったのだろうか。
仄香は俺の後ろで高千穂と並んで歩いている。
軽々と荷物をもたれたせいで、俺の立場なんかなかったのだ。
少しだけ振り返って、二人を見る。
楽しそうに談笑する二人を横目に、少しだけ早足で歩いて距離を空けた。
少しだけだから、気づかれることはないだろう。
笑う声が、冬の空に響く。
もうクリスマスも終わって、三日が経った日のことだった。

その夜は、俺の家で食事会を開くことになっていたらしい。
らしいというのは、俺は開始早々からやけになって酒を呑んで酔っ払いになっていたので、記憶が曖昧なのだ。でも、覚えていることは一つだけある。
寧ろそれが夢であってほしいと思えるだけ、まだマシなのかもしれない。
日付が変わったころだったろうか、ふっと目を覚まして、酷い有様になっている居間の様子をぼーっと眺めた。
親父もお袋も、爺ちゃんも婆ちゃんも仄香の両親もみんなして死んだように眠っている。
これは何があったのだろうか、と思わされる惨状ではあるが、俺の中での答えは一択だった。
A:みんな、酔いつぶれて寝ている。
その後、シャワーだけでも浴びて寝ようかと思い風呂場へとふらふらになって歩いていった。
そこで見たものが衝撃的で、きっとこれから先忘れることのできない瞬間になったのだろう。
「……あー、気持ち悪……」
あまりにも呑みすぎたのだろうか、いつにも増して気分が悪い。
普段が呑まないせいもあってか、余計にまわりやすいのだと思う。
壁伝いに風呂場へと向かう。さっとシャワーを浴びれるように、上着を脱ぎながら向かう。
洗面所の明りが漏れているのに気づいたのは、風呂場の扉の前まで来た時だった。
「ん……っ……」
上着を洗面所の床に投げてからふっと、シャワーの音に紛れて誰かの声が聞こえることに気づいた。
洗面所には誰もいない。
代わりに風呂場に誰かがいるようだ。
酔いの覚めきらない思考と、好奇心が俺の理性を押し殺した。
よく見れば、バスルームの扉が少しだけ開いている。
ガラス越しに映る影には、見覚えがある。
あの背の高さは、きっと、高千穂だ。
仄香の連れてきた、大学の友人であるとかいう生意気な女。
シャワーを浴びているだけなのに、やけに身体を動かしているのがわかる。
足元に転がっている脱ぎ散らかされた衣類の数に、違和感を覚えてしまう。
高千穂の衣類と一緒に、仄香の着ていた服までもが無造作に脱ぎ捨てられている。
「……?」
声に出すことはなかったが、そこで少しずつ思考が回復してきた。
脳内で何かが繋がる。
心臓が高鳴るのがわかった。
ドクン、ドクン、と。
恐る恐るその隙間をじっと見つめていた。
やはりシャワーに紛れて声が漏れてくる。
信じがたいが確認しないことには何も始まらない。
そう思ったところで、高千穂と、もう一人の姿がガラスに映る。
俺は硬直した。
その身長差は、昼間に見たものと同じ。
紛れもなく、高千穂と彼女−−

高千穂と口付けを交わす仄香の姿がそこにはあった。




目を覚ましたら昼を過ぎていた。
まだ痛む頭を無理やり起こして、部屋から出る。
すると、同じタイミングで高千穂が出てきた。
何でこいつがうちにいるんだと思ったが、そういえばこっちにいる間はうちに泊まるとかいう話だったかなと思い出した。
「ああ、おはよう、泰明」
呼び捨てかよ、と心の中で思って、軽くスルーしてやる。
「おはよ……」
ぶっきらぼうに言って階段へと向かおうとすると、背後から声がかかる。
「夜中、見てたんだろ?」
夜中?
急にそんなことを言われて、俺の足が止まった。
「何のことだよ? 俺は目ぇ覚ましてからは、すぐに部屋に戻ったぜ」
しらばっくれる以外の道がないと思い、俺は適当に言葉をつむぐ。
「ああ、そう。じゃあ、そうだな、洗面所におかれていた君の上着は、何だったのかな?」
「上着? ああ、だったら母さんがもっててくれたんじゃねえの? 俺酔ってたから、脱いでたんだろ」
振り向かずに答えて、反応をうかがう。
これでも何か言われるようだったら、昨日覗いたのがばれてしまう(不可抗力だという説もあるが)。
「いやあ、それがね、お母様に聞いてみたら、君は酔っ払っても脱ぐような癖なんかないそうだ。それに、上着を持っていったのがお母様だとしたら、洗濯籠に入れるはずだろう?」
痛いところをちくちくと突かれて俺はいてもたってもいられなくなる。
というか、何だこの気分は。
「……だったら、なんだってんだよ」
顔だけで振り向いて、高千穂をにらみつける。
ニヤリと笑って、高千穂は俺を部屋に来るようにと促す。
「教えてあげよう」
部屋に戻っていった高千穂についていく気もしなかったが、俺は何かを確かめないといけないと思っていた。
気は乗らないが、少ししてから部屋に入っていく。
空いている部屋とはいえ、こちらに来るということで俺が片付けた部屋だ。
ちょっとしたバンガローほどの広さがあるし、何より俺の部屋よりは広い。
その部屋を二人で使うようにとあてがったのは、母の命令だ。
俺は部屋の片づけをして、親父は部屋の補修をした。
長年使っていないと、あちこちガタが来るという話である。
二人の荷物が部屋の端に置かれて、ベッドにはまだ仄香が眠っていた。
「仄香、起きて、泰明が来てるよ」
ベッドに腰掛けて、高千穂が仄香の身体をゆする。
「んぅ……」
ゆっくりと寝返りをうって、仄香は起きあがる。
「ふぁ……泰明君、おはよう……」
眠たそうに目をこする仄香。
昔から朝が弱いやつで、俺がよく起こしに行ったなあと記憶が蘇ってくる。
「ほら、隠して」
仄香の身体をシーツで包み、そのまま抱き寄せて高千穂はこちらを見る。
「……で、なんだよ、俺に何か話があるんだろ?」
苛苛してきたのを抑えつつ、高千穂に問いかける。
「ああ、仄香、言うんだろ?」
目をこすっている仄香が、一度あくびをして、口を開く。
「あのね、泰明君、あたしね恋人ができたの」
正直面食らった。
いきなり、そんなことを言われてもどうすることもできないが、いきなりすぎて。
「そ、そうなんだ……」
当たり障りのないような返事を探しても、それしか出てこなかったのが駄目なところだと思った。
「でね、その相手なんだけどね」
高千穂がにぃっと笑って、二の句を告げる。
「改めて自己紹介をさせてもらおう。自分は高千穂和泉、仄香の大学での同級生だ。親友でもあり、よきライバルでもある。そして−−」
俺は、聞きたくない言葉を聞かずに済むような技術は会得していない。
そこまででわかった。
だから、もう。
これ以上

「仄香の彼女、させてもらってます」

まるで二人、示し合わせたかのようなブイサインを俺に向けて掲げる。
とてもいい笑顔だ。うん。
200点満点。俺が幼稚園の先生で、この二人が生徒なら、俺は花丸をあげてしまうところだ。







そして、奇妙な同居生活が始まりを告げた。




咲き誇る華のように 一話 帰ってきた幼なじみ 了



次回、咲き誇る華のように 二話 高千穂和泉と竜胆仄香の関係 へ 続












それでも世界は生きているから 四塚と葵篇

そうだ、我はこの世界に生まれてきたのだ。

それでも世界は生きているから 四塚と葵篇



夕陽を背にして、それは俺たちの前に降りてきた。
すーっと、音も立てずに地面に着地する。
片膝をついた状態で、ゆっくりと立ち上がっていく。
背格好は人の成りをしているが、その身体から匂うのは獣の臭い。
身体中がまるで、木でできているかのようないでたちで、衣服は着ていないように見える。
頭には緑色の蔦が髪の毛のように何本も、何十本も、何百本も生えていた。
二本の腕、二本の足、身体。どれもが、人と変わらぬ。
人の身体と同じ場所に、同じパーツがついている。
目も、鼻も、口も、耳もある。
顔として整った形をしていた。
それは見るものを魅了するような何かをもっていて、俺は葵の手を強く握った。
「……君たちは、どこへ行くのか」
それが喋るということに驚きを隠せなかったが、俺は答えた。
「あ、ああ、えっと……」
言葉が出ない。
そいつの声がとても人のものとも獣のものとも思えないほどの無機質なものだったからだ。
その瞳は、俺と葵を物珍しいものでも見るかのように眺めている。
「川を、遡っているの」
怖がって口も挟まないかと思った葵が、それに向かって言った。
「どうしても、川を渡って向こう側に行きたくて……助けを待っている、誰かのために、行かなくちゃならないの」
その言葉に、そいつは首を傾げていた。
「……人は何故」
空を仰ぎ、そいつは続けた。
「お互いを傷つけあうのだ……? 我は、人は愛を語りあうと聞いたのだ」
それは、誰もが一度は考えることである。
その答えは人によって様々で、俺の中での答えは、人が人であるがゆえにということだ。
「なのに、知らぬ相手を助ける、と、言うのか」
疑念の眼差しを受ける葵をかばい、俺は言う。
「俺たちは、少なくとも俺たちは人を傷つけたりはしない側の人間だ」
そうでありたい。
そうだと自分に言い聞かせたい。
ただそれだけなのに、それは単なるエゴだというのに。
そう言わなければいけない気がしたのは、何故だろうか。
「そうか、そう、なのか」
何かを考えるような仕草をとって、そいつは深々と頭を下げた。
かと思うとそいつは身を翻し、しゃがんだかと思うと高く高く空へと舞い上がった。
ずっと、ずっと高いところまで行って、見えなくなって。
気がついたらそいつは、また目の前にいた。
「川の上流に、通れる道がある」
驚く暇もなく、俺たちは呆然とする。
どこか、やさしい声色だった。



そいつの言った通りだった。
川の上流には車が通れるほどの、誰かがつくったと思われる橋があった。
上流を見ると、まだこの川は続いているようだった。
「あ、四塚、あれ」
葵が指差したのは川の中だった。
「……なんだ、あれ」
その方向にいたのは、真っ黒な塊。
オオサンショウウオだ。
「こんなところで見れるんだね」
そう言われると、確かにそうだ。
場所的に考えても、このあたりはまだ人家のある場所で、そんなに山の中というわけでも清流でもない。
珍しいこともあるのだなと、ずっと眺めていたくなった。
ふと、その存在を明らかにできない、そいつが言った。
「あれは、この世界に残る、尊き古き命。其れを、誰も害す事は出来ない」
そいつはまた空を見上げていた。
俺も葵もつられて空を見上げる。
夕陽が沈みつつあるのを、じっと見つめた。

「それじゃ、ここで」
翌朝。
俺たちとそいつは、川を境に別れることになった。
そいつを背に車を走らせていく。
日が沈んだ後、そいつと少しだけ話をした。
今のこの世界の状況、他の世界のこと、そして、そいつのことを。
世界は今、国として機能しないところが山ほどあるらしい。
それもそのはず、各国首脳は我先にと移住計画に飛びついてこの星からいなくなってしまったからだと言う。
本来ならば、国を守らなければいけないはずなのに、国のトップともあろう者達がそういう具合だと、彼も混乱するのだと言っていた。人は何故、と彼が言ったのを俺は思い出した。
他の世界には、世界崩壊の影響は出ていないらしい。
ただ本当に、この俺たちの住む世界だけが崩壊してしまったのだという。
確かに巨大隕石オルフェウスは、この星に衝突したらしい。
だが、それを食い止めようとした人物たちがいると彼は教えてくれた。
俺の脳裏に、園山の個展で出会った男の姿が思い浮かんだが、すぐにそれは記憶の彼方へと葬り去られた。
そいつらは世界を再興させようと奮闘していて、直に世界は元の世界に戻るだろうということだ。
そして、彼のこと。
彼は世界崩壊の朝に、屋久島の縄文杉のもとに産まれたらしい。
人ではない、妖でもない、精霊の一種だと言えばいいのだろうか。
木霊のようなものだと解釈すればいいのだろうか。
とにかく、彼は何でもできるのだと言った。
空を飛ぼうと思えば飛べるし、泳ごうと思えば自然と身体が水に順応する。
走ることとあらばそれこそチーターをも追い抜くというし、気配を消すこともできれば、飲まず食わずで生きていくこともできると。
獣との対話もできて、人の言葉も解す。
さすがに何を言われても驚かないつもりではいたが、これは正直驚かざるを得なかった。
これは神話でも何でもない、現実で起こっていることだというのに、俺は信じられない気持ちでいっぱいだった。
一緒に話を聞いていた葵も、驚きつつも、彼の話を黙って聞いていた。



彼はきっと、この後も世界を周りつづけるのだろう。
俺はバックミラーを覗いて、まだこちらを見ているその姿を確認した。
「不思議な、感じだったね」
葵がうきうきとした様子で言う。
「ああ、そうだな。何だか狐に抓まれたみたいだけど」
俺は言葉を返して、車を走らせる。
そう、その不思議な出会いを経て。
俺たちはある場所へとたどり着いた。









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He Who Spawned the Furies

一体、どんな顔をするだろうか。

一記。

バイトと飯の話。
早上がりだったので、もう少し早くあがれるかと思ったら時間ぎりぎりまでってどういうこと。
早あがりだと、よっぽどじゃなければその時間よりも前にあがらせてもらえるのだけれど、よっぽどだったために俺の帰る時間はシフト通りとなった。

おわってから、くろねことA山さんと飯食いに行った。
なんだ、のろけられることはなかったけど、いちゃいちゃしてるのを俺が邪魔したような形だこれ。

ううむ。

一記。

明日は雨だと思っていたが、晴れのち雨らしい。

ばーい。

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