あーあー。
今日は小説のお話。
最初に小説という形で本を読んだのは、もうかれこれ十二年前になる。
その当時、集英社のコバルト文庫より発刊されていた「ちょー」シリーズを本屋で見かけた時から始まっていたのだ。
コバルト文庫は、所謂ところのティーンズ向けの小説を世に送り出している。有名なのは、金色のコルダとか、マリア様が見てるとかだよなあと思い当たる。
もう既にその時分には、オタクへの道を突き進み始めたころだったので、表紙買いとか当たり前だった。
当時の俺、十一歳。
最初の四冊が刊行された後で、手に入れるにはまだ全然早い段階だった。これは後のトリニティ・ブラッドにしても通ずるところがある。
フリースクールに通っていた頃だったので、その頃の先輩方の影響もあって深い深い奈落への片道切符を渡されていた状況であり、尚且つそれをきちんと改札に通して、今もまだ継続で乗り越しているところだ。
それが人生最初に買った小説だった。
その先輩方もやはりオタクであり、中にはBL話に花を咲かせている方々もいた。
最初に読んだのはFF7のザックス×クラウドだったかの所謂やおい本だ。
記憶にあるのがもうつらい。黒歴史だろそれは、と言いたいのだが、そうもいかない。
ファンロードも買っていたりした。
今の俺の原点は、ここなのだと思う。
一年も経てば立派なオタクである。
ゲームに関しても本に関しても、俺は時分で情報を集めるということは知らなかった。
小遣いなんか、お菓子を買ったらすぐに無くなってしまうぐらいだったから、ひと月もつことなんかなかった。
先輩の家に泊まりに行ったことがあった。
その時、ふっと思いついたことがあった。
「今なら何か物語が書けるかもしれない!」
物書きとしての俺が、そこにいた。
それが最初に書いた話、タイトルは後付けで『ユキルと愉快な仲間達』だ。
大して愉快じゃない。
覚えているとも。勿論だとも。
ここに書くのは何かこう、辛いものがあるかもしれないが書いてしまおう。
内容は以下。箇条書き。
・ユキルが親友のキャロット(ホモ)を探している
・ユキル、誰かに殴られてどこかに連れ去られる。
・目を覚ましたユキル、何故かでかい屋敷のでかいベッドに寝ている
・隣に寝ているのは探していたはずのキャロットと、ロリっ娘
・キャロットが目を覚まして、会話
・ユキルはそれまでキャロットの性癖に気づいておらず、ここで気づく。
・と、そこでロリっ娘のアリサが目を覚ます
・アリサに、何故二人は抱き合っているのかと聞かれて固まる。何でそんな流れなんだろうか。
・窓を破ってイリウス(少年)登場。何で出てきたのかは記憶にない。
・とりあえず、三人が逃げる。
・イリウスがユキルに惚れる。何故だろう。
・何か、もう三人ぐらい出てくる。もう記憶が曖昧だ。
・何故か皆で食事。
で終了。
今思えば、何でこんなん思いついたんだろうか。
しかも地の文じゃなくて、台詞だけで構成されていたし。
ああ、因みにこれは手元には現物は存在しません。
これを読んだのは、フリースクールの先生と、先輩方と、山田氏と山田氏の兄貴と、岩月ぐらいじゃないかなと。記憶している。
兄貴が、同級生にこれの話をしたら是非読みたい、と言ってくれたらしく、それに絵をつけてくれるとかいう流れができて、それをお願いしたのだよ。
したら帰ってこなかったなあ……。
もう昔の話だからいいです。
BL小説もこのころに買って読んだ。こんな本があるんだなあと思いながら。
そして時代は、ラジカセを使ってアフレコをする時代に……!!
で、その辺りで、岩月も何かを書くことを始めたんだったかな。
岩月が、アルスラーン戦記のどっかからぱくってきた設定で、話を書いてきたり。
で、俺が書いたり岩月が書いたりしたのを録音した。これは現物がある。
俺と、山田氏と、岩月と、桑山と、中野の五人だった。
桑山と中野は、小学校で同級生だった。
この時期はこの五人で遊んでいてばっかりいた。
思えば、このころは何も知らなかったからこそできたんだろうな、それがと思う。
今聴くとさぶいぼが出るぐらいだw
聴きたいとかいう危篤な人がいたら連絡ください。
お貸しします。
そうして時は動き出す。
次に小説に揺れるのは、中学三年にあがる春休みだったと思う。
先輩方がフリースクールから卒業していくことがストレスになり、喉を痛めた。
食事が喉を通らないぐらいの酷さだったので、毎日点滴をうちに病院に通っていた。
点滴中は暇をもてあますので、本を持って行ったのだ。
おかんの本棚にあった、グイン・サーガを。
点滴は一時間ちょっとで終わるのだけれど、一日に一冊のペースで読んでいた。
三十巻ぐらいまで読んだら飽きたんだけどな。
夏が来て、前回forestでも書いたように、パンクオーラマ7に出会った。
その時に、角川スニーカー文庫のトリニティ・ブラッドを本屋で見かけたのだ。
そこから再燃したのだ。
中央に入る少し前に、されど罪人は竜と踊るが刊行された。
もうそっからずっと角川フリークです。
薔薇のマリアにも出会って、ちょーシリーズもそろえて。
もうそっから積ん読が始まっていましたよ、ええ。
中央生活も終わりに差し掛かったころに、西尾維新に出会う。
本屋で見た零崎軋識の人間ノック。
もう大ハマリ。
素晴らしいなあと思ったわけですよね。
中央に入って少ししたころ、一部の人に向けて書いた話がRainbowって話。
犬耳少年を拾った青年が、ああだこうだする話。これは結構どういう風にでも話を発展させれた。
主にBL成分を多く含んでいた。や、普通のカップリングもあったよ?
で、夜生堂をもってして、日記を書きつつ、面白くもない話を書き始めた。
評判はものによって違ったけれど、俺は楽しく書いていた。
今はその続きを、行っている。
リンクから飛べるtransister〜にもその名残はあるし、前の日記サイトにも何かしら手がかりはあるはず。
思えばもう十二年か。
今は小説を買うも、読む時間をとれないでいるので、どうにもならぬ。
っていうのが言い訳。
借りた本も読めないのに時分で買った本なんか読めるかよ、ってのが本音。
どこまでいくのだろうか、本当。
そういうお話。
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