誘拐犯 より抜粋。
一記。
何というかただただもくもくと時間が過ぎていく。
色々ありすぎて戸惑いを隠せないのもさながら、何というかほら、生活の基盤が崩されそうになってしまうのがとても痛い。
誰のせいって、そりゃ、航のせいなんだけど。
親の心子知らず、ってのはこのことなのかなあ。
嫌いじゃないんだよ、寧ろ好きなんだよ。
兄として見ても、親として見ても。
たった一人残された肉親だから、ってのが一番強いんだけど。
それ故に、追い出すなんてことはできないし、それをしたら俺は泣くだろう。
と山田氏に言われたぐらいだ。
考えてたら泣きそうになるぐらい、あいつを好きでいるよ。
なのに、何で理解してくれないんだろうなあ。
俺が理解しようとしていないからなのかね。
そうでもない、と思っているのだけれどなあ。
少し放任主義すぎたかなあ、とかさ。
育て方を間違えた、というよりは、俺が間違えたのかな。
そしたら、どこで間違えたんだろう。
あいつの兄として産まれてしまったことから間違いだったのか?
でもそれじゃ、俺の存在を否定することになるじゃないか。
一記。
嫌だなあ、今の俺。
航を嫌がる俺が一番嫌だ。
ひと月前は、卒業して云々って言ってたのにな。
一記。
今日もバイトでした。
特に問題もなく。
明日もバイトです。
がんばろう。
もう少ししたら、少しだけ楽になれる。
うん。
それで俺が救われるなら、それはそれで。
駄目だった時は、誰かに言うよ。
誰かが、助けてくれることを信じて。
ばーい。
無題
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