ばいばい、アース Ⅲより抜粋。
一記。
普通に朝起きてバイト。
筋トレは最近してない。
眠たいんだ。
一記。
別段変わることもない日々。
明日は昼間遊んで、夜は教育実習の打ち合わせ。
怖いなあとか思いつつも行って来ないといけないなと思っている。
大丈夫、怖くないよ。
って、誰かが言ってくれればよっぽど気が楽になるかもしれない。
でもそれを望んじゃ、駄目な気がする。
もうそんな歳じゃない。
一記。
朝起きて、ご飯を食べて。
身支度を整えて、大学に行って。
帰ってきたらバイトに向かって。
休憩とって、まったり昼寝とかしちゃったりして。
夜は夜でおうちでご飯を食べて、少し遅い時間まで起きて。
そんな日々があって。
俺は生きてる。
爺ちゃんの話を少し聞いた。
事の発端は、爺ちゃんの運転免許証が出てきたからだ。
大特車はカタピラ車に限る とか書いてあるから、どうしたものかと。
戦車か!とか言って笑ってたけど、どうも違う。
ばっちゃに聞いたら、あれだよあれ、とか言われたけどわからんかった。
思い出せないらしい、名前が。
まあ、よくあるんだけどそういうのは。
十二年前に寝たきりになってからは、そんなにいい思い出なんてなかったんだけど。
今思えば、優しい爺ちゃんだったのかなとか。
毎日酒飲んで、酔っ払ってて。
昼間っからじゃないよ、夜だけね。
酔うと言う事はでかいわりに、言うだけで。
気が小さくて、内弁慶で、器用貧乏で。
俺が生まれた時に、俺を目に入れても痛くないと言ったのは後にも先にもこの爺ちゃんだけだ。
何しろ初孫だったんだ。
よっぽどうれしかったんだろう。
前、爺ちゃんとばっちゃが住んでいた家は、元々爺ちゃんの仕事先の社宅だったんだとか。
本当は爺ちゃん夫婦と、ほかの人を一緒に住ませるつもりだったらしいけど、爺ちゃんがそれを嫌がったんだとかで結局爺ちゃんの家になった。
事故処理を主にする仕事だったから、クレーン車の車庫、の上に、家をつくったんだ。
八畳の部屋が三つと、二十畳ぐらいある居間、台所に風呂とトイレと、ベランダと。
八年ぐらい住んでたんだけど、爺ちゃんが病院に入院する時に引っ越した。
おかんの従妹、俺らにとっちゃおばさんにあたるのかな? たまき姉ちゃんってんだけど、こっちの大学行く時に住んでたこともあった。
年に一回ぐらい、親戚一同集まって、みんなで飯を食ったりね。
もう大宴会だったんだけどさ、それ。
思い出すと、ああ、いい日々だったなと。
静岡に住んでる親戚の家の、俺よりひとつ年上のなつみ姉ちゃんのことが好きだったな。
春日井に住んでる、孝作兄ちゃんとこの子供たち、ゆりか、だったかな。一番上のお姉ちゃんだな。その下のかすみとひろとだったかは覚えてるけど。
叔父さんとこの孝太郎、将大、良輔はそんなに付き合いはないけど、すぐ目の前に住んでるし。
親戚は、まだまだこんなもんじゃない。
もっといる。名前が出てこないだけで。
こっちに住んでる親戚じゃ、俺が一番年上の孫だったんだなと今思う。
楽しかったな、あの時は。
しかもそれが無条件に楽しかった。
今はよっぽど、そういうことはないけれど。
ああやって、みんなで集まって騒ぎたいな。
大家族、っていうか、さ。
サマーウォーズがちょうど、そんな感じだ。
みんなで食卓囲むって、素敵じゃない?
俺はそう思うんだ。
だから、一人でも多くの家族がいるのがいいんだ。
一記。
いつかそういう家族が持てるといいな。
核家族化が進みすぎたこの時代に、難しい話かもしれないけど。
どうせ飯食うなら、大勢いて楽しいほうがいいよな。
ばーい。
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